さよなら、10代。



‘‘平均年齢○○歳のアイドルグループがデビュー!”
そんな謳い文句に「わけぇな...」と感じるようになったのはいつからだったか。

本日5月31日を最後に私は10代を終えます。
思えば虚しい10代でした。
先の人生プランでは、私は高校生ぐらいには周りと同じように男の子と付き合ってキスのひとつやふたつくらい普通にして着実に大人の階段を登っていくのだと、なんの根拠もなく漠然と思い描いておりました。
しかし20歳の幕開けを明日に控えた今現在、そんな革命は起こっておらず。いや革命どころか暴動すらも起こらず平和そのもの。私の中のナポレオンは今昼寝をしています。

さてさて、一人意味もなく盛り上がっていますが、ただ単にひとつ年を取るだけです。自然の流れ、摂理です。
だからつまらないことを言ってないで早く寝ろと。今日も明日も仕事だろお前。
そんなことはわかっているのですが何故か過ぎていく時間が惜しい。
「年取りたくない。」
素直にそう言葉をこぼしても、当然10代の砂時計は刻々と砂を落としていく。もう残りは本当に僅か。
その砂の落ちる音を聞きながら、私にできることは過去の自分への感謝と謝罪くらいしかない。

何を以って感謝するか、謝罪するかそんなことはどうでもいいのです。
『10代だった』。
ただそれだけが理由のすべてであり、それだけで充分じゃないかと。


砂が落ち切る せめてもの間に。
最後も最後、苦し紛れの抗いをしてみると同時に、ネットでもどこでもいいから確かにここに10代の自分がいたことを書き留めておきたかった。